せっかく一通りアニメを見たのに感想を発表する場が無いのは寂しい、という思いで書きなぐることにしました。シリーズの続編や原作を知っている作品等は省いており、全ての作品のレビューを掲載していない点をご了承ください。
※当記事の内容は全て作品に対する批評であり、特定の作者やスタッフ等を誹謗する目的はありません。
S~Fまでの7段階で評価をつけています。カッコ書きは評価の目安です。
- S (大変素晴らしい。来週が待ち遠しくて仕方がないよ。)
- A (とても良い出来だ。視聴を継続させてもらう。)
- B (中々の出来、次回以降の展開に期待できる。)
- C (並だが、今後次第でまだまだ分からない。)
- D (微妙だが面白くなる可能性はある。)
- E (吉田沙保里ライン)
- F (くそったれ)
- 総括
S (大変素晴らしい。来週が待ち遠しくて仕方がないよ。)
終末トレインどこへいく?
7Gの影響で人類が動物になった終末の世界で、かつて喧嘩別れした旧友と再会するため西武線で池袋に向かう話。
ストーリーや世界観がぶっ飛んでいてテンポが良い。数多くの謎を散りばめた上で明確な目的もあり、先の展開を期待させるつくりになっている。
独特すぎる世界観やセリフ回し、1から10までを説明せずに突き進んでいく作風から、ある程度視聴者層は選ぶかもしれないが、多くの人を魅了するポテンシャルを持っている作品だと思う。
最終話になる頃には視聴者全員を置き去りにしている可能性も無くはないが、まぁ1話時点での評価なので。
となりの妖怪さん
神と人と妖怪が共存する世界でやさしくせつない不思議な日常。
夏目友人帳のような、日本の田舎!土着信仰!妖怪と神様!な世界観が好きな人間なら間違いなくハマると思う。
外見は勿論個性的なキャラクターが多いが、キャラクター像がそこまでアニメキャラ然としていないのにも好感が持てる。そのおかげでしっかりとリアリティもあり、ノスタルジックな雰囲気と調和することで心地よい感情で視聴できる。
一言で言えばちゃんとアニメしてる。逆なろう系だね。
A (とても良い出来だ。視聴を継続させてもらう。)
怪異と乙女と神隠し
小説家志望の書店員が呪書を手にしたことで始まる怪奇譚。
怪異モノや推理モノと自称したなんちゃって作品は多いが、この作品は真っ当に怪異ものしている。
基本のストーリーラインは王道ながらも、この作品ならではの要素もあって魅力的。
被害者であるはずの主人公が速攻で怪異を使いこなして逃げるのは意外すぎて笑った。
この先どんな怪異が出てくるんだろうね、ワクワクするね。
オーイ!とんぼ
ロリがゴルフするアニメと聞いていて、勝手にロウきゅーぶみたいなやつを想像していたが、実際はおっさんのばらかもんだった。
社会に揉まれて淀んだおっさんの心を純真無垢な女の子がゴルフを通じて洗ってくれる。
専門的な用語を交えるシーンもあったが、ゴルフにあまり明るくない自分でも楽しんで見ることができ、良い意味で期待を裏切ってくれた作品だった。
B (中々の出来、次回以降の展開に期待できる。)
ガールズバンドクライ
女の子が上京して憧れの人と出会いバンド活動があーだのこーだの。
セルルックに寄せきらない良い塩梅のCGが独特な雰囲気(ショートアニメっぽいかも)を出していてとても良い。
非常に丁寧なつくりで、要所要所で2Dのようなデフォルメ表現もありスタッフの愛と技量を感じる。
こういう系統のアニメの欠点として、新人声優を起用すると肝心の歌やセリフに説得力が欠けるのが痛い。あなたの歌に心を揺さぶれたとか言われても、言うほどか?ってね。仕方ないんだけどね。
C (並だが、今後次第でまだまだ分からない。)
夜桜さんちの大作戦
幼馴染の家がスパイ一家だった件。
ジャンプ原作ということで良い意味で普通。ノリでいうと『暗殺教室』とかそのへんのに近いかな。
ただそこまでの引きがあるわけでもないので、漫画でダラダラ読むのが一番いいのかも。
夜のクラゲは泳げない
いかにも平成ノスタルジーって感じのティザーPVを拝聴していたので期待していたんだけども、実際はゴリゴリに令和のアニメでした。
お話はガールズバンドクライに似ていて、絵描きをやめた女の子が自分の絵を特別に思ってくれる女の子に出会うガール・ミーツ・ガール。
流石動画工房というべきか、演出も作画もかなりクオリティが高く、アニメ全体で見てもハイレベルな雰囲気。
ただ全体的な会話や展開のノリがちょっと肌に合わず、その点でバンクラのほうが評価が高い。
変人のサラダボウル
現代日本で働く探偵のもとに異世界の女の子が転生してくるやーつ。
なろう系にしては楽しめるなー、なんか懐かしい雰囲気だしと思ってたら、ラノベ原作で作者がはがないの人らしい。なるほどね。
別に特出した面白さはないけど、令和の時代に10年前くらいのラノベの雰囲気を纏っているのはなかなか魅力的かもしれない。
ちなみに変人は1人も出てこなかった、サラダボウルとは一体。まぁはがないの作者なら後からちゃんと回収すんだろね。
ささやくように恋を唄う
女の子同士で互いにひとめぼれ。同じひとめぼれでもすれ違ってしまうふたり。
いわゆる百合もので、一般的な作品じゃあんまり見れないような造形のキャラが見れるのはいいね。
作画や演出も丁寧で良かったけど、恋愛要素にフォーカスしすぎててあんまし興味は惹かれなかった。
Unnamed Memory
呪いで子供を作ると母体を破壊してしまうようになった主人公が、耐性のある女を1年で落とそうとする話。
最初はよくあるなろう系かと思っていたが、珍しくちゃんとしていて先に期待が持てる脚本だった。実はこれもなろう系ではないらしいが。
話は面白いんだけど作画と演出で結構損してるなという印象で、全体的に低予算なろう系のチープな仕上がりになっているのが惜しい。
バーテンダー 神のグラス
バーテンダーを主題にしている割にはノリが幼稚で、開始数分で予想できる展開を1話かけてやるのでまぁまぁ退屈。
後半のうんちくパートはタメになったからそういう話で進めていくなら面白そうだけど、神のグラスがどうとか言っててそっちはまあどうでもいいかな。
じいさんばあさん若返る
あるところにじいさんとばあさんがいました。金のリンゴを食べたら若返りました。よかったね。
これが面白いと思ってやってんだろうなーとか思っちゃうともう楽しめなくなるよね。
ギャグのノリさえあえば全然見れるというかアニメとしての出来そのものは良い方だと思うので、結構好みは分かれる感じかな。
D (微妙だが面白くなる可能性はある。)
リンカイ!
世にも珍しい競輪のアニメ、と思いきや温泉のアニメ。全然競輪しねえでやんの。
まず僅かにあった競輪シーンのスピード感の無さがすごい。まあ確かに競輪ってカメラ越しだとあんま迫力ないし、ましてや女子だもんねーってこれアニメじゃんねえ。
1話の最後まで主人公だけが乗り気じゃないってのは珍しいね。次回予告でも悩んでそうだったよ。でもとりあえず競輪してみない?
HIGHSPEED Étoile(ハイスピード エトワール)
フォーミュラというかミニ四駆みたいなマシンのレースアニメ。
こっちはリンカイと違ってレースシーンがなーーーがい。そのくせドライバーの心理描写も無けりゃオーバーテイクとかの駆け引きも無いし実況のテンションも低いわで視聴者楽しませる気あんのかコラ。
なぜアニメなのに現実のカーレースよりつまらなくできるのか不思議でしょうがない。もしかして主人公が盛り上げていくための伏線?そのために1話をクソみたいな出来にした?流石にそんな馬鹿な話はないよな...?
WIND BREAKER
いかにもヤンキー漫画らしいバカみたいなタイトルで大変よろしい。
キャラも設定も悪い意味でぶっ飛んでいて、どのキャラクターにも感情移入できないせいでバトルシーンの気持ち良さがまるで無い。
作画は素晴らしく、特にアクションのそれは目を見張るものがあっただけに大変悲しい。
烏は主を選ばない
人に化ける八咫烏の一族の朝廷で、后の座を巡る争いが始まる。
原作がファンタジー小説と聞いていたので、ファンタジーならではな展開が巻き起こる朝廷政争みたいな話を期待していたが、実際には大奥が9で八咫烏要素は1程度だった。
自分はこの作品のターゲット層ではないだろうが、それにしたってもう少し独自性というか、せっかく出した八咫烏の設定を活かしてもいいとは思った。
とはいえまだまだ序盤もいいところなので、ここからの展開次第ではいくらでも面白くなりようはあるなという感想。だけどそうならなそうさが凄い。
喧嘩独学
ユーチューバーに虐められている主人公が、突然バズって自身もユーチューバーに。
現実社会に対しての理解もデフォルメも下の下。
青年誌のうすら寒い作品を見ているときの不快感に近いものを感じた。
とはいえ作劇の面ではちゃんとしていて、1話内での起承転結がしっかりしている点は評価できる。
E (吉田沙保里ライン)
ここが吉田沙保里ライン(通称吉田ライン)となる。
吉田ラインとは以前より自分が独自に用いている表現で、「突如画面の端から吉田沙保里が現れて世界を破壊し、主人公は彼女を倒すためにレスリングへの転向を決意した。くらいの展開にでもならない限りもう面白くならない。」というレベルの作品を示す基準である。
サプライズニンジャ理論という言葉を知らなかったときに作った造語だが、作劇の心構えを表す同語と違い視聴者側の「頼むから面白くなってくれよ」という悲痛な感情を表せるので未だに使っている。
魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?
比較的キャラクター同士がまともな会話をする、それだけでなろう系としては類稀なる作品。と思ってたらラノベ原作らしい。まぁどっちでもええか。
1話から俺は最強の魔王で自分の言う事何でも聞いてくれる奴隷が出てきてイチャコラって、見ててこっちが情けなくなってくるわ!
こういうのを見せられるとこっから物語がどう展開しようが説得力がなくなっちゃうんだよな。
別に性癖を物語に組み込むのはいいんだけど、隠すか面白くするかエロくするかしてほしいね。中途半端なのがいっちゃんよくない。
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
ザ・なろうその1。タイトル通りの話。
脚本について語るべきものは何ひとつ無いが、「かわいい」というのがこの作品の売りであり魅力なのだと思われ、そういった要素があるだけでも他のなろう系よりはマシかな。
ただその割にはデフォルメシーンの作画が全然かわいくないのは本当に意味がわからないが。
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる
ザ・なろうその2。人の能力が分かるスキルであーだのこーだの。
なろう系全般に言えることだが、ペラッペラの設定を重ね合わせてるせいでリアリティや面白さが皆無くん。
作品のレベルが低いくせに褐色の被差別民とか出すのもムカつくね。
Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ
ザ・なろうその3。くぎゅううううう。
ほんと全っ然面白くないんだけども、主人公があんまかっこつけないのが評価点かな。
こんなんばっか見てたら頭おかしなるでほんま。
声優ラジオのウラオモテ
なんと仲良し声優コンビの裏は同じ高校に通うギャルと陰キャでした!!!
オタクをバカにすんのもいい加減にしろよこのタコ。
業界ものの作品なのにリアルにもファンタジーにも寄せきらないのも原辰徳。
一体誰に向けて作ってんだよこのアニメは。
何より肝心のキャラクターの表面も裏面も薄味すぎてコントラストがまるでない。
二面性の面白さを描くんだったら表ではみんなに愛される超人気声優、裏では人から奪った名前でレスバトルってぐらいの設定じゃねーとな。
Re:Monster
ザ・なろうその4。ゴブリンに転生してレベルアップしてスキルゲットってしてみんなから褒められてつれーわする話。
俺の妄想ノートの主人公をゴブリンにしたら面白いんじゃね!?ってなるのもわかんないし、それがアニメ化するのもわかんないよ。
THE NEW GATE
ザ・なろう...というかソードアート・オンライン。
まぁ丸パクリのとこは冒頭で終わるんだけど、そっから始まるのはまたなろう系という地獄。
こういった作品を罰する法案が出されたら支持するよ俺は。
F (くそったれ)
花野井くんと恋の病
恋愛アニメの皮を被ったホラーサイコサスペンス。
主人公も花野井くんもサイコパスすぎて怖いよ。
この2人には人里離れた場所に引っ越して子供を作らず静かに死んでほしい。
でもツッコみながら見れるという点で下3つよりはまだいい。
ワンルーム、日当たり普通、天使つき。
まーた天使が舞い降りてる。もういいってほんと、お前の妄想はさ。
アニメというか虚無に近い。壁見てるのと一緒。
アストロノオト
ふわふわしてるだけのファンタジー要素、一生滑り倒してるギャグ、登場人物たちの低すぎるIQ。
自分が少女漫画系の話を警戒する理由がここに詰まっている。
これを1クール見るくらいなら同じ時間懲役に行く方がまし。
神は遊戯に飢えている。
ゲームやギャンブル系の作品ってさ、よっぽど他の要素がひどくてもゲームのルールさえ面白ければそれなりに楽しめると思うんだよな。
なのになーーーーーーーーんだよこれ!3歳児でももっと面白いことしてるぞ!!!!
総括
今期は豊作でしたね。こんなに色々と見たのは1年前の春アニメ以来だったんですが、その時はよりどりみどりのクソって感じだったので、本当に感動しています。
総合して言えることとして、出来にかかわらず多種多様なジャンルの作品が見られたのが良かったです。アニメってやっぱこうでなければな、と思わされました。
思いつきで始めたブログですが、自分の中に溜まっていたモノが発散されて非常にすっきりしました。とりあえず今期追っているアニメの感想は個別で書いていこうかなと思っております。
それでは。